【3歳馬】2021年クラシック注目牝馬

 

■アールドヴィーヴル

キングカメハメハ産駒/ノーザンファーム/今野厩舎

10月10日新馬戦・・・京都1600m内(不良)松山騎手 1着

序盤は行き脚付かず、後方3番手を追走。4角で外を回す形でエンジンを点火。この日は開幕週ながらも前日からの降雨によって不良馬場での開催で、前残りが頻発していた日だったが、一頭だけ抜けた末脚で先行馬を差し切って新馬勝ちをあげた。

上がり3F34.9という数字も古馬含めてこの開催では上位の数字だし、このレースでは次位には0.8秒の上がり差をつけての完勝だった。

 

レースラップは12.0-11.7-12.2だが、抜けた脚だったので、個別ラップでは11秒前半をラスト1Fから2Fで使えているはず。昨年エルフィンSでのデアリングタクトを思い出させるかのような鬼脚だっただけに牝馬では個人的にはナンバーワンの逸材かなと思う。次走クイーンSを予定しているようです。

 

■エリザベスタワー

キングマン産駒/社台ファーム/高野厩舎

12月19日新馬戦・・・阪神1600m外(良)武豊騎手 1着

スタートでヨレて行き脚付かず、後方策。折り合いに専念して直線は外目から進出。一瞬外に馬にヨラれて進路を塞がれそうになるも、瞬時に抜け出して33.6の上がりを出して勝利。

 

追い出してからの反応が鋭かったし、ずっと舌を出しながら走っていて、まだ本気で走ってない感もあり、雄大な馬体を考えると今後の上積みは大きいかなと感じた。

武豊騎手は「2000mまでなら」と話しているが、気性次第ではオークスも。

次走は今週のエルフィンSを予定。

 

■メイケイエール

ミッキーアイル産駒/ノーザンファーム武英智厩舎

8月22日新馬戦・・・小倉1200m(良)福永騎手 1着

9月6日小倉2歳S・・・小倉1200m(重)武豊騎手 1着

11月7日ファンタジーS・・・阪神1400m(良)武豊騎手 1着

12月13日阪神JF・・・阪神1600m(良)武豊騎手4着

 

2歳レコードを出したファンタジーSはゲートは出ず、序盤は中団あたりにいたが掛かってしまい2列目まで押しあがる。中盤で息が入らないラップの中、4角も外から進んで直線早め先頭で押し切った。

 

距離がどんどんと伸びてG1阪神JFは気性課題で挑んだが、ここも出負け。折り合いを専念させるためか、馬群から離した外を追走させ、今回も外を通る形で直線を迎える。

良い手応えのまま外から伸びてきたが、坂で見劣って差されて4着。

 

気性・距離課題で挑んで18番という大外枠を引いた時点で厳しいレースを予感させてはいたものの、2歳重賞を連勝したポテンシャルは見せつけたように思う。

桜花賞に向かうためには200mの距離の壁はあるが、今年の牝馬路線は去年のレシステンシアやスマイルカナのようなハイペース逃げを展開させる先行馬もいないので、どこかで一発咲かせてくれるんじゃないかと期待。

 

次走チューリップ賞に出走予定。